看護学生の皆さんは、実習や国試の勉強で忙しい時期を過ごしていると思います。
私もこの時期は実習で忙しいなか、国試に向けて過去問を繰り返していました。今回は、看護師として5年間働いた今だからこそ伝えたいことを書いてみます。
実習で身につけてほしいのはアセスメントする力
実技も大切ですが、技術は看護師になってから何度も経験します。
私が実習で特に身につけてほしいと思うのは、患者さんの情報を集めて、疾患や症状とつなげて考える力です。
疾患について勉強するのは、名前や治療法を覚えるためだけではありません。「どのような症状が起こる可能性があるのか」を知り、患者さんの変化に気づくためです。
例えば喘息の患者さんの呼吸がいつもより苦しそうなら、何か変化が起きているかもしれません。ただし、原因が喘息とは限らず、発熱などが影響している可能性もあります。
看護師は診断する仕事ではありません。大切なのは、正常と違うところや「いつもと違う」と感じたことを見つけ、先輩や医師へ伝えることです。
一見関係なさそうな情報にも意味がある
「骨折なのに排泄の情報は必要なの?」
学生の頃は、そのように感じることもあると思います。
しかし、骨折によって活動量が低下すれば、便秘などの排泄トラブルにつながる可能性があります。家族の協力や生活環境によって、退院後に選べる方法が変わることもあります。
関係ないと決めつけず、集めた情報を一つずつつなげて考えることが、アセスメントの練習になります。
分からないときは、一人で答えを出そうとしなくて大丈夫です。看護はチームで行うもの。先輩や周囲の人に相談することで、新しい情報が得られることもあります。
振り返りは自分を責めるためではない
実習でも国試でも、新人看護師でも言えることですが、振り返りはとっても重要です。
- できたこと
- 難しかったこと
- なぜ難しかったのか
- 次はどう行動するか
この4つを整理するだけでも、次の学習につながります。一度に完璧を目指さず、「次は一つできるようになる」と考えてみてください。
そしてどうしてもわからないことや、苦手なことは先輩の考え方や行動を真似してみてください。
国試は過去問と根拠が大切
国試対策では、過去問を繰り返すことが大切です。
正解だけを覚えるのではなく、「なぜこの答えになるのか」「ほかの選択肢はなぜ違うのか」まで確認してみてください。
正直、看護師として5年間働いた今でも、国試問題を見ると「こんなの分からないよ!」と思うものがあります。それでも、過去問を通して根拠を学んでおけば、初めて見る問題でも答えを考える力が身につきます。
そして、必修問題は後回しにしないでください。
必修問題には合格基準があるため、早めに取り組み、安定して点数を取れるようになるまで繰り返すことが大切です。出題基準や採点については変更される可能性もあるため、受験する年度の最新情報を厚生労働省の公式サイトで確認してください。
分からないことがあるのは当たり前
新人看護師になっても、分からないことはたくさんあります。先輩にも、知らない分野や経験したことのないことはあります。
医療は日々変化しているため、看護師になってからも勉強は続きます。
だからこそ、今の時点ですべてを知ろうとしなくて大丈夫です。
まずは正常を知ること。いつもとの違いに気づくこと。そして、分からないことを誰かに相談すること。
実習で患者さんの全体像を考え、国試では過去問の根拠を一つずつ学んでいきましょう。その積み重ねは、看護師になったあとも必ず力になります。


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