今回は、私にとって特別な恋愛ドラマ『美しい彼』について語ります。
BLドラマも含めて好きな恋愛ドラマを選ぶなら、私的第1位は『美しい彼』です。
気づいたときには、『劇場版 美しい彼~eternal~』のBlu-rayまで購入していました。
『美しい彼』の作品情報
- 原作:凪良ゆう『美しい彼』シリーズ
- シーズン1:2021年放送
- シーズン2:2023年放送
- 劇場版:『劇場版 美しい彼~eternal~』2023年公開
- 主な出演者:萩原利久、八木勇征
ドラマはシーズン1から始まり、シーズン2、劇場版へと物語が続いていきます。
あらすじ
高校3年生の平良一成は、吃音に悩み、周囲になじめず一人で過ごしていました。
新学期のクラス替えで出会ったのは、クラスの中心に立つ圧倒的に美しい清居奏。自己紹介でうまく言葉を出せなかった平良は、偶然清居に助けられます。
平良は一目で清居に恋をし、彼を「キング」として崇拝するようになります。
学校内の立場で表すなら、清居は一軍の頂点で、平良は三軍よりもさらに下。正反対に見える二人ですが、誰にも言えない秘密を共有したことから、少しずつ特別な関係が始まります。
※ここから先は、二人の関係性や物語の展開に触れています。大きな結末は書いていませんが、何も知らずに見たい方はご注意ください。
また、このドラマは少々、性描写を想起させる表現もあります。苦手な方はご注意ください。
一軍と三軍なのに、時々リンクする二人
平良と清居は、見た目も性格も立場もまったく違います。
平良は自分に自信がなく、清居を自分とは別世界にいる神様のように見ています。一方の清居は、堂々としていて強く見えますが、実は不器用で、平良に「神様」ではなく一人の人間として見てほしいと思っています。
学生時代の立場でいえば、一軍と三軍くらい離れている二人。それなのに、時々二人の感情が不思議なくらいリンクする瞬間があるんです。
「全然違う二人なのに、この二人でなければ駄目なんだろうな」と感じられるところが好きです。
二人とも強くて、二人とも弱い
清居は、平良から見れば自信にあふれた完璧な存在です。しかし、清居にも弱さや寂しさがあり、好きな人には普通に求められたいという気持ちがあります。
平良は控えめで弱そうに見えますが、清居のことになると驚くほど頑固です。清居の気持ちを置き去りにしてしまうこともあります。
清居を好きすぎる平良と、平良から一人の恋人として愛されたい清居。
お互いが大好きなのに、考え方も感じ方も違いすぎるから、何度もすれ違います。見ている側からすると「もう少し普通に伝えればいいのに!」と思うのですが、その簡単に伝わらない感じがもどかしくて面白いんです。
崇拝と恋愛は同じではない
平良は清居を「キング」と呼び、自分とは釣り合わない存在として崇拝します。
一見すると、誰よりも清居を大切にしているように見えます。しかし、清居が求めているのは崇拝ではなく、対等な恋人として向き合うことです。
平良は「清居のため」と思って距離を取りますが、その態度が清居を傷つけることもあります。
大好きだからこそ相手を美化しすぎて、本当の気持ちが見えなくなる。『美しい彼』は、単に美しい二人の恋愛ではなく、その危うさまで描いているところが印象に残りました。
性描写があっても、生々しさより美しさを感じた
物語の後半には、少し性描写もあります。
それでも私は、卑猥というより「美しい」と感じました。
主演のお二人が美しいからという理由もあるのかもしれません。しかし、それだけではなく、すれ違い続けた二人が、言葉だけでは伝えられなかった感情を確かめ合っているように見えるからだと思います。
刺激的な場面として強調するのではなく、二人の関係に必要なものとして描かれている。そのため、生々しさよりも切なさや美しさが残りました。
萩原利久さんと八木勇征さんが役に合いすぎている
平良を演じる萩原利久さんと、清居を演じる八木勇征さん。二人とも役へのなじみ方が自然で、「この二人以外は考えられない」と思うほどでした。
平良の視線や姿勢、清居の強気な表情の奥にある寂しさなど、言葉にならない気持ちまで伝わってきます。
二人とも美しいのに、美しさの種類がまったく違うところも作品に合っています。
シリーズを通して二人の成長を見られる
『美しい彼』は、シリーズが進むごとに二人の関係や悩みも変化していきます。
シーズン1では、高校時代の出会いから大学での再会までが描かれます。正反対に見える二人が、お互いの気持ちに気づき、少しずつ距離を縮めていく始まりの物語です。
シーズン2では、恋人同士になった二人のその後が描かれます。平良は大学卒業後の進路に悩み、清居は新人俳優として前へ進んでいきます。好きな気持ちは変わらなくても、立場や将来が変化することで、新しいすれ違いが生まれます。
そして劇場版では、さらに成長した二人が、それぞれの仕事や将来と向き合います。一緒にいるためには、平良も清居も自分の世界から一歩踏み出さなければなりません。
二人が大人になるにつれて、悩みや苦悩の内容も変わっていく。それでも、不器用ながらお互いを大切にしようとする姿が最高にいいんです。
恋人になることがゴールではなく、その後も二人で成長していくところまで見られるのが、『美しい彼』シリーズの大きな魅力だと思います。
私にとって特別な恋愛ドラマ
『美しい彼』は、単に「美しい男性二人が恋をするドラマ」ではありません。
強さと弱さを持った正反対の二人が、ぶつかりながら相手との距離を探していく物語です。
考え方も感じ方も全然違う。それでも、お互いがとにかく大好き。そのもどかしさが切なくて、面白くて、美しいんです。
気づけば映画のBlu-rayまで買ってしまったほど、私にとって大切な作品になりました。
BL作品をあまり見たことがない方にも、一度見てほしいドラマです。まずはシーズン1から、平良と清居の不思議な関係を見守ってみてください。そして気に入ったら、シーズン2、劇場版まで二人の成長を見届けてほしいです。


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