休職した時の話【体験談】

体験談

今回は看護師として丸4年働いていた私が、休職した時の実体験・感じたことを書いていこうと思います。同じような思いをしている誰かへの励みになれば嬉しいです🌿

休職を決めるまで

私は急性期病院で看護師として働き、5年目の春を迎えていました。

私は当時、地元の田舎を離れて名古屋で一人暮らしをしながら看護師として働いていました。気づいたら5年目を迎えた私は、多くの役割も抱えるようになっていました。

同期や同じ年頃の先輩も同じように役割を多く抱えていたため、自分だけではないことは理解していました。しかし、日々の業務に残業、日勤・夜勤(二交代)、委員会の仕事などをこなしながら、帰宅後には食事や洗濯、掃除などの家事もしなければなりません。

仕事を終えて家へ帰るだけで精いっぱいの日もありました。 それでも、次の日になればまた仕事へ行く。 そんな生活を繰り返すうちに、心も身体も、日に日に疲れていきました。仕事のことだけでなく、人間関係や家族のことで悩みを抱えていたこともありました。

しかし、私は人に悩みを打ち明けることはあまり得意ではありませんでした。そのため、日々の小さな悩みや疲労を蓄積させていってしまったのです。

そして、限界を感じた私は、メンタルクリニックに通い始めました。

そして約1年間は薬を飲むことで、なんとか仕事ができている状態でした。しかしその時は、プライベートは楽しめていませんでしたが、仕事場に着けば仕事モードになり、明るく働くことができていました。そのため、私は『まだ頑張れる。まだ大丈夫だ』と自分に言い聞かせていました。

上司にはメンタルクリニックに通っていること、薬を飲んでいることを伝えていましたが、職場では人員も限られているため、仕事内容自体は以前とほとんど変わることはありませんでした。

それでも、約5年間同じ職場で働く中で、少しずつ同僚とも自然に話せるようになり、自分の居場所ができてきたように感じていました。

職場はとても人間関係が良好で、先輩・後輩共に話しやすい雰囲気で仕事のことで困った時にはすぐに相談できる環境でした。また、看護の仕事そのものは好きでこの職場で働けることの感謝もしていました。とても恵まれていた環境だったと思います。

一方で、私は地元を離れていたため、周囲に友達も少なく一人で暮らしていたこともあり、ときどき周囲から取り残されたような疎外感を覚えることもありました。

仕事では人に囲まれているのに、家へ帰ると一人。 そんな生活の中でも、気づかないうちに、私の心は少しずつすり減っていったのだと思います。

それでも、私は仕事を休みたいとは言えませんでした。

また、当時の私には、新しい職場を探したり、一から人間関係を築いたりする気力も残っていませんでした。 そのため、ここを辞めたくない。 ここで働き続けたい。 その思いが強く、限界を感じながらも、私は無理をして働き続けました。

休みたいと言えなかった理由は、迷惑をかけたら申し訳ないという思いや、一人が休んだらどれだけ仕事が大変になるかを知っていたからという理由もありました。

誰かが抜けてもその穴は誰かが埋めて仕事は変わらず回っていきます。だけど、責任感のある誰かが一番の被害を被ることもわかっていましたし、先輩や同僚達から噂をされたり、腫れ物扱いをされることもすごくいやでした。だから仕事を休んだり、やめたくはありませんでした。しかし、その時の私は、もう安全に仕事をできる状態ではありませんでした。

5年目には、さらに責任のある仕事も増えていきました。また、上司が変わったことで、私自身コミュニケーションもとりにくくなっていると感じることもありました。初めて体験することも多く、戸惑いながら進める毎日の中で、多くの役割をかかえ、責任感から自分を追い込んでしまったのだと思います。

5年目を迎えて少し経った頃から、身体の不調も出るようになっていきました。動機・不安感・強い倦怠感・お腹の不調などです。身体の不調が出てもしばらくは、なんで恵まれていたのに頑張れないんだろうと自分を責めていました。

休職を決めた理由

ある日、私の様子を見ていたパートナーから、体調をひどく心配されました。 自分のことのように苦しみ、泣いている姿を見たとき、私は初めて、自分の不調が自分だけの問題ではなくなっていることに気づきました。

それをきっかけに、私は体調不良のことを改めて上司に相談しました。 その時、上司は、私にこう言いました。 「頑張りすぎなくていいよ。少し力を抜いてやってみな。」

これは、きっと、私を安心させようとしてくれた言葉だったと思います。

けれど、その言葉を聞いた瞬間、私はなぜか絶望を感じました。

私はすでに、自分なりにこれ以上頑張らないようにしよう。 完璧にやろうとしないようにしよう。 そう何度も自分に言い聞かせていました。 それでも苦しくて、我慢した結果の相談でした。

きっと私は誰かに休んでいいと判を押して欲しかったのだと思います。一方、上司は休職という重要なことについては、本人が決める必要があると考えたのだと思います。

このことがきっかけで、私は自分について俯瞰的に見る努力をしました。もう、少し力を抜くだけでは、もう続けられないところまで来ている。 頑張り方を変えるのではなく、一度立ち止まらなければならない。 自分の人生の責任は自分で取らないといけない。だれも私の人生を責任とってくれるわけではないと。そう思った時、私は休職を決意しました。

休職を決めたからといって、すぐに安心できたわけではありません。 これからどうなるのか。 また看護師として働けるのか。 今の職場へ戻ることができるのか。 たくさんの不安がありました。 それでも、あの日の私には、立ち止まるという選択が必要でした。

休職して感じたこと

私は休職してまず、何をしたら良いかわかりませんでした。今まで仕事中心に私の生活が回っていたからです。

そのため、医師に言われた通り、まずはしっかり寝ました。そして思う存分ゆっくりしました。少し元気が出た頃、久しぶりにゲームもたくさんしました。ゆっくりお風呂にも入りました。

ゆっくりしてみて、私はプライベートを蔑ろにしていたことに気付きました。ご飯も外食に頼りきりになっていたし、ストレスから過食気味だったことにも気付きました。

正直、休職して1ヶ月は職場のことを思い出しては戻りたい気持ちでいっぱいになっていました。

その時の私は心身ともに疲弊しきっていたため、新しい人間関係や、新しい仕事を覚えることも負担に感じていたため、転職についても考えられませんでした。

休んで1ヶ月。たくさん泣いて、ゆっくり考えた結果、かなり無理をしていた自分に気づきました。そして自分には職場に戻って働ける自信がなくなりました。

看護師として鬱について理解しているつもりでしたが、自分のことになると、世間の一部が思っているように鬱って怠けなんだとか、そんなん皆んなそうだよとか、そんな言葉が私の心の中でも反芻していたように思います。

自分を認めてあげられていなかった私ですが、思い切って休んだことで仕事中心の思考から少し逃れられたように思います。

現在、日々の情緒は波が大きくてできないことも多いですが、少しずつ前を向くことができるようになってきています。

『早く働きたい』この気持ちは大切にしつつ、働きたい気持ちが焦りではなく前向きだと思えた時にプライベートを大切にしながら働き始められたらと思います。

精神疾患で悩んでいる皆さん。頑張りすぎている皆さん一緒にゆっくり生きましょう。

真面目な人にとって、休むための一歩ってかなり大きいですよね。責任感が強いほど抱え込む傾向があるそうです。他の人ができているから、自分ができるわけではない。人には向き不向きがあって、全て同じ条件の人はいないから。他の人ができてるからって自分ができないことを責める必要はないと実感しました。

だけど、体を壊してまで、頑張っていた私をほんの少し褒めてあげたいとも思います。頑張ってえらい。失ったものも大きいけど、この頑張りによって得たものは確実にあります。

自分を振り返って、プライベートを蔑ろにしている人はほんの少し先人の話を聞いてみるのもいいかもしれません。

『私は当てはまらないし』って思っていました。だけど、プライベートを蔑ろにして働いているだけで十分当てはまっていると思います。私は一人暮らしを始めたばかりの時頼れるものがありませんでした。お金も必要でした。だからこそ仕事一筋になった部分もあります。そして私にはなにもないと思っていました。孤独感を強く感じていました。

今の私は気分の波に踊らされながらも、自分と向き合う努力を続けています。これからも後退することもあると思いますが、後退したり、前進したりしながら生きていければと思います。

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