その場で写真を印刷できるカメラが欲しくて、富士フイルムのチェキと「KODAK Mini Shot 2 Retro」のどちらを購入するか迷いました。
チェキは見た目がかわいく、撮影した写真がそのまま出てくるワクワク感があります。そして印刷の方法もチェキとKODAKでは異なります。
チェキはフィルム内部の現像液による化学反応で写真が浮かび上がるのに対し、KODAK Mini Shot 2 Retroは「昇華型熱転写方式」を採用しています。写真が本体を何度も出入りするのは、イエロー・マゼンタ・シアン・保護層を順番に重ねているため。途中で引っ張らず、印刷が完全に終わるまで待つ必要があります。
私が重視したかったのは、印刷のきれいさとスマートフォンの写真も印刷できること。
そのため、最終的に、カメラと小型フォトプリンターがひとつになった「KODAK Mini Shot 2 Retro」を選びました。
今回は、実際に使って分かった便利なところや注意点、チェキと迷ったときに考えたポイントを正直に紹介します。

【写真:KODAK Mini Shot 2 Retro本体の正面】
KODAK Mini Shot 2 Retroとは?
KODAK Mini Shot 2 Retroは、カメラと小型フォトプリンターが一体になった2-in-1タイプの商品です。
本体で写真を撮ってその場で印刷できるだけでなく、Bluetoothでスマートフォンと接続し、スマホに保存してある写真も印刷できます。
使ってみた印象としては、一般的なアナログカメラというよりも、「カメラ機能が付いた小型フォトプリンター」に近い商品だと感じました。
主な仕様はこちらです。
- 印刷サイズ:54×86mm
- 印刷方式:4PASS
- 画面サイズ:1.7インチ
- 撮影センサー:約1,300万画素
- スマートフォン接続:Bluetooth
- フチあり・フチなし:選択可能
- 印刷時間:約60秒
- 充電方式:USB Type-C
印刷した写真の外形サイズは、チェキのinstax miniフィルムと同じ54×86mmです。
KODAKを選んだ一番の理由は印刷のきれいさ
チェキと迷ったうえで、私がKODAK Mini Shot 2 Retroを選んだ一番の理由は印刷のきれいさです。
このカメラは、4PASSという印刷方式を採用しています。
色を一度に印刷するのではなく、イエロー、マゼンタ、シアン、最後の保護層を順番に重ねて写真を完成させます。
実際に印刷してみると、色が比較的きれいに出ており、印刷の精度は高めだと感じました。
写真らしい仕上がりを重視したかった私には、こちらが合っていたと思います。
撮った写真は印刷するか選べる
一般的なアナログタイプのチェキは、シャッターを押すと写真がそのまま出てきます。
KODAK Mini Shot 2 Retroは、撮影した写真を背面の液晶画面で確認し、印刷するかどうかを選べます。
目を閉じてしまった写真や、うまく撮れなかった写真を印刷せずに済むため、カートリッジを無駄にしにくいところが便利です。

【写真:背面の液晶画面と操作ボタン】
※ただし、本体に撮影した写真を何枚も保存して、あとから一覧で選ぶことはできません。
基本的には写真を1枚撮るごとに、その場で「印刷する・印刷しない」を決める必要があります。
何枚か撮り比べてからお気に入りを選びたい人は、スマートフォンで撮影してから印刷する方法がおすすめです。
スマホ写真と本体撮影の両方を印刷してみた
今回は、次の2通りで写真を印刷しました。
- スマートフォンで撮影・加工した写真を印刷
- KODAK Mini Shot 2 Retro本体で撮影した写真を印刷
それぞれ被写体や加工の有無が異なるため、厳密な画質比較ではありません。
「スマートフォンから印刷するとこんな雰囲気」「本体で直接撮影するとこんな写真になる」という参考としてご覧ください。
スマートフォンから加工した写真を印刷

【写真:スマートフォンで撮影・加工してから印刷したモノクロ写真】
こちらは、スマートフォンで撮影した写真を加工してから印刷したものです。
スマホから印刷する場合は、カメラロールに保存した写真をゆっくり選べるだけでなく、好みの雰囲気に加工してから出力できます。
過去に撮ったお気に入りの写真を印刷したり、明るさや色味を調整してから印刷したりできるのは、かなり便利だと感じました。
カメラで直接撮影して印刷

【写真:KODAK Mini Shot 2 Retro本体で撮影した「good night」の完成写真】
こちらは、KODAK Mini Shot 2 Retro本体で撮影し、そのまま印刷した写真です。
撮影後は背面の液晶画面で写真を確認し、印刷ボタンを押すだけ。
写真を何枚も保存することはできませんが、撮った写真をその場ですぐ形にできる手軽さがあります。
写真が4回ほど出入りして完成する
印刷を開始すると、写真が本体から出たり入ったりしながら、少しずつ色が重なっていきます。

【画像:4PASS印刷の流れをまとめた写真】
印刷は次の順番で進みます。
- イエロー
- マゼンタ
- シアン
- ラミネート
最初は黄色や赤色の強い写真が出てくるため、「本当にきれいに印刷できるのかな?」と少し不安になりました。
しかし、色が順番に重なり、最後に保護層が施されると、きれいな写真が完成します。
印刷中は写真が何度も本体を出入りするため、完全に終わるまで触ったり、引き抜いたりしないよう注意が必要です。
フチありとフチなしを選べる
写真を印刷するときは、フチありとフチなしを選べます。
フチありにするとチェキのような雰囲気になり、余白にメッセージを書くこともできます。
フチなしにすると、用紙いっぱいに写真を印刷できます。
アルバムに貼る、部屋に飾る、誰かに渡すなど、使い方に合わせて選べるのが便利です。
一番下の白い部分は切り取り線が入っており、綺麗に取ることができます。
カートリッジは10枚ごとに交換
私が購入したセットでは、最初に10枚分の写真を印刷できました。
交換用のカートリッジも10枚単位で、インクと印刷用紙がひとつになっています。
今回購入した交換用カートリッジは30枚セットなので、10枚分のカートリッジが3個入っています。

【写真:KODAKの交換用カートリッジ30枚セット】
インクと用紙を別々に補充する必要がなく、カートリッジごと交換できるので分かりやすかったです。
※なお、現在の国内公式商品ページでは付属品が8枚と記載されています。購入する店舗やセット、販売時期によって内容が異なる可能性があるため、購入前に確認するのがおすすめです。
実際に使って感じたメリット
KODAK Mini Shot 2 Retroを使って、特に便利だと感じたところはこちらです。
- 撮影後に印刷するか選べる
- スマートフォンの写真も印刷できる
- 加工した写真をそのまま出力できる
- 印刷の仕上がりが比較的きれい
- フチありとフチなしを選べる
- インクと用紙が一体型で交換しやすい
スマートフォンの写真をその場で印刷できるところは、想像していた以上に便利でした。
旅行やイベントの写真はもちろん、普段撮りためている写真を形に残したい人にも使いやすいと思います。
少し気になったところ
便利な一方で、使ってみて少し気になったところもあります。
本体の質感は少しおもちゃっぽい
黄色と黒のレトロなデザインはかわいいのですが、実際に持ってみると質感は少しおもちゃっぽく感じました。
見た目のかわいさや高級感を重視する人は、富士フイルムのチェキのほうが好みに合うかもしれません。
本体に写真を何枚も保存できない
本体で撮った写真を何枚も残し、あとからお気に入りを選ぶ使い方はできません。
写真をじっくり選びたい場合は、スマートフォンで撮影してから印刷するほうが使いやすいです。
印刷には約60秒かかる
4つの工程で色を重ねるため、写真が完成するまでには約60秒かかります。
印刷中の様子は面白いのですが、すぐに何枚も印刷したい場合は少し待ち時間を感じるかもしれません。
チェキとはワクワク感が少し違う
アナログタイプのチェキには、どんな写真が撮れたか分からないまま、出てきた写真の仕上がりを待つ楽しさがあります。
KODAK Mini Shot 2 Retroは液晶画面で確認してから印刷するため、失敗は減らせますが、偶然の写りを楽しむワクワク感はやや少なめです。
その代わり、気に入った写真だけを印刷できる安心感があります。
チェキと迷ってKODAKを選んだ理由
富士フイルムのチェキは、かわいいモデルが多く、日本メーカーならではの安心感もあります。
本体やフィルムの種類が豊富なことにも魅力を感じ、購入前はかなり迷いました。
一方、私が探していた時期には、欲しい本体やフィルムをすぐに購入できるかも少し気になりました。
最終的に私は、次の点を重視してKODAK Mini Shot 2 Retroを選びました。
- 印刷のきれいさを重視したい
- 撮影後に印刷するか選びたい
- スマートフォンの写真も印刷したい
- 加工した写真を印刷したい
- カメラと小型プリンターを1台で使いたい
どちらがおすすめ?
見た目のかわいさや、撮った瞬間のワクワク感を重視する人には、富士フイルムのチェキが向いていると思います。
KODAK Mini Shot 2 Retroは、次のような人におすすめです。
- 印刷の仕上がりを重視したい人
- 印刷する写真を確認してから決めたい人
- スマートフォンの写真も印刷したい人
- フチありとフチなしを使い分けたい人
- 写真の失敗やカートリッジの無駄を減らしたい人
私は印刷の精度と、スマホ写真をその場で印刷できる便利さを重視したため、KODAK Mini Shot 2 Retroを選びました。
チェキとは楽しみ方が少し違いますが、画質と使いやすさには満足しています。
チェキを持っている人や、どちらを購入するか迷っている人の参考になればうれしいです。


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