休職後の転職活動で感じた難しさ

体験談

私は急性期病院で約5年間働いたあとに休職しました。

忙しい職場で無理を続けた結果、心と体を休める必要があると感じたためです。

休職したこと自体を後悔しているわけではありません。むしろ、一度仕事から離れたことで心身を休められ、今後の働き方や転職について前向きに考えられるようになりました。

しかし、実際に転職活動を始めてみると、休職後の転職には想像していた以上の難しさがありました。

今回は、休職歴を理由に不採用となった経験と、その経験を通して感じたことについて書きたいと思います。

休職して3〜4か月ほどで転職活動を始めた

私が転職活動を始めたのは、休職してから3〜4か月ほど経った頃でした。もちろん医師と相談し、許可をもらった後に転職活動を始めました。

前職では、急性期病院に約5年間勤務していました。

私としては、5年間働き続けた経験があり、職場を離れてからは少しずつ回復もしていたため、休職したことを伝えても大きな問題にはならないと思っていました。

転職活動ではエージェントを利用しましたが、最初の段階では休職について詳しく聞かれませんでした。そのため、私から積極的に伝えることもしていませんでした。

面接前の問診で休職中であることを伝えた

その後、比較的大きなクリニックの面接を受けることになりました。

当日は、面接前の問診で健康状態について聞かれました。

突然聞かれたため、どこまで伝えればよいのか分かりませんでした。

それでも、隠しているように思われるのも嫌だったため、「伝えておいたほうがよいのではないか」と考え、休職中であることを正直に話しました。

私の中では、休職は忙しい環境で無理を続けた結果でした。

職場から離れて休めたことで回復も見られており、転職について考えられる状態にもなっていました。そのため、休職した経緯を説明すれば理解してもらえるのではないかと思っていました。

エージェントから「休職が不採用の理由だった」と聞いた

面接後、結果は不採用でした。

そしてエージェントから、休職していたことが不採用の理由だったと直接伝えられました。

休職歴がどの程度影響したのか分からないままではなく、理由としてはっきり告げられたことで、休職後に転職する難しさを強く感じました。

私の場合は、休職後に前職へ復職せず、そのまま退職して転職する流れでした。

そのため、採用する側から見ると、

  • 現在は本当に働ける状態なのか
  • 新しい環境では安定して勤務できるのか
  • 入職後に再び休職や退職となる可能性はないか

と、不安に思われやすい状況だったのかもしれません。

30分の面接では伝えきれなかった

私としては、急性期病院で約5年間働いてきたことや、休職によって回復してきたことも含めて判断してもらえると思っていました。

しかし、30分ほどの面接だけで、休職に至った背景や現在の状態、今後どのように働きたいのかまで伝えることは簡単ではありませんでした。

「休職している」という事実だけが強く伝わり、その背景までは十分に伝えられなかったのかもしれません。

採用する側も、限られた時間と情報の中で判断しなければなりません。

特に医療現場では、安定して働けるかどうかが患者さんやほかの職員にも関わります。休職歴のある応募者に対して慎重になることも理解できます。

今回の不採用は、採用側が悪かったわけではありません。

休職してからまだそれほど時間が経っていなかったこと、前職へ復職せず退職して転職する予定だったこと、短い面接では回復状態まで十分に伝えられなかったことなど、さまざまな要因が重なった結果だったのだと思います。

エージェントから言われたこと

不採用となったあと、エージェントからは、私の場合は職場環境による影響が強く、その環境から離れたことで回復も見られているため、聞かれていない段階で自分から積極的に休職について伝えない方法もあると言われました。

短い面接で「休職している」とだけ伝えると、採用側は詳しい背景を把握できないまま、「入職してもすぐに体調を崩してしまうのではないか」と考える可能性があるからです。

もちろん、健康状態や休職歴について直接質問された場合に、事実と異なることを答えてよいわけではありません。

ただ、自分からどこまで伝えるのか、聞かれた場合にどのように説明するのかは、事前に整理しておいたほうがよいと感じました。

休職したことは後悔していない

転職活動が難しくなったとしても、私は休職したことを後悔していません。

もし休まずに働き続けていたら、もっと心身の状態が悪化していたかもしれません。

休職したからこそ、しっかり休むことができました。そして、自分がこれからどのように働きたいのか、どのような環境なら無理をせずに続けられるのかを考えられるようになりました。

休職は、仕事を諦めるための期間ではありません。

一度立ち止まり、これからの生活や働き方を考え直すために必要な時間になることもあります。

休職後の転職には準備が必要だと感じた

今回の経験を通して、休職後の転職では、これまでの経歴だけでなく、現在の状態や今後の働き方を伝える準備も必要だと感じました。

例えば、面接前に次のようなことを整理しておくと、質問されたときに答えやすくなると思います。

  • 休職に至った背景
  • 現在の回復状態
  • 生活リズムがどの程度整っているか
  • 前職と同じ状況を繰り返さないために考えていること
  • 新しい職場でどのように働きたいか
  • 無理なく継続して働くために必要な環境

休職した理由だけでなく、「現在はどうなのか」「今後はどのように働きたいのか」まで説明できるようにしておくことが大切なのだと思います。

自分だけで判断することが難しい場合は、エージェントや主治医などに相談しながら進めることも一つの方法です。

休職した人が再び働きやすい社会であってほしい

採用する側が慎重になる気持ちは理解できます。

一方で、休職歴があることで再出発が難しくなる現実を知り、「無理をしている人が、将来への不安からさらに休みにくくなってしまうのではないか」とも感じました。

体調を崩していても、休職後の復職や転職が不安で、無理を続けてしまう人もいるかもしれません。

必要なときに安心して休めること。そして回復したあとに、もう一度働く機会を得られること。

その両方が当たり前になってほしいと思います。

まとめ

私は、休職歴が理由で不採用となった経験から、休職後に転職する難しさを知りました。

正直、落ち込まなかったわけではありません。

それでも、今回の結果だけで、休職したこと自体が間違いだったとは思っていません。

休職によって心身を休め、自分の働き方を見直すことができたからです。

休職後の転職では、厳しい結果になることもあります。しかし、一度の不採用が、これまで積み重ねてきた経験や自分自身の価値をすべて否定するものではありません。

私と同じように休職後の転職に悩んでいる方へ、この経験が「悩んでいるのは自分だけではない」と思えるきっかけになればうれしいです。

※この記事は、私自身の経験と当時受けた説明をもとに書いています。休職歴の伝え方や採用時の確認事項は、応募先や個人の状況によって異なります。

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